低用量ピルをやめると生理はどうなる?身体に起こる変化や注意点を解説

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生理のコントロールや避妊に効果的な低用量ピル。妊娠したい場合や他の理由によってピルの服用を中止したいと思っている人もいるでしょう。

今回は、「ピルをやめたら生理はどうなるの?」といった疑問について解説します。また、ピルを中止することによって起こる身体の変化や注意点についても確認しておきましょう。

低用量ピルをやめると生理はどうなる?

低用量ピルをやめると通常3〜4ヶ月ほどで生理が戻ります。体質によっても異なるため、早い場合は1〜2ヶ月で戻ることもあるでしょう。

ピル内服中でも生理のような消退出血ありますが、それは出血量が少なく期間が短いものです。

ピルを中止した場合は、以前のような通常の生理に戻るということを覚えておきましょう。

万が一3ヶ月以上経過しても生理が再開しない場合は、他に何らかの異常があることが考えられるため、医療機関を受診してみてください。

低用量ピルをやめると排卵が再開する

低用量ピルをやめると通常の生理が再開します。生理が再開するということは排卵が再開するということ。

ほとんどの方が3ヶ月以内に排卵がはじまり、妊娠できる身体になります。

ただし、生理再開と排卵再開の時期は必ずしも一致するものではありません。

生理が再開したからといって排卵しているとは限らないので、低用量ピルを中止してしばらくたっても妊娠しない場合は、排卵が起こっているかどうかの検査を受けてみましょう。

低用量ピルをやめるときの注意点

ピルをやめるタイミング

低用量ピルは卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2つの女性ホルモンが含まれている薬なので、摂取をやめたとしても身体に特別な問題はありません。

低用量ピルを服用している人が服用を中止すべきタイミングは主に以下の3つの場合です。

  • 妊娠した、または妊娠を希望するとき
  • 40歳を迎えたとき
  • 副作用が強いなど服用が困難なとき
  • ピルを自己判断でやめてしまうと思わぬトラブルが起きてしまう可能性があるため、やめるタイミングについては必ず医師に相談しましょう。

    服用前の諸症状が再発する可能性

    低用量ピルで生理不順や生理痛の症状を抑えていた場合は、ピルをやめることによって服用前にあった症状が再発する可能性があります。

    なぜならピルによって整っていたホルモンバランスが、ピルの中止によって以前の身体の状態に戻るからです。

    ピル中止後に痛みなどの酷い症状に悩まされる場合は、我慢せず医師に相談するようにしましょう。

    抜け毛やニキビが増える可能性

    低用量ピルの服用をやめることで、抜け毛やニキビが増える可能性があります。

    ピルの中止でエストロゲンが急激に減少することで、分娩脱毛症のように抜け毛が増えることがあります。こちらは一時的なものなので、気にしすぎず自然に症状が改善するのを待ちましょう。

    また、ピルによって整っていた女性ホルモンバランスが崩れることによって、ニキビや肌荒れ症状が現れることもあります。

    一時的な場合も多いですが、数ヶ月経っても悩まされる場合は医療機関を受診してみましょう。

    再び服用をはじめるタイミング

    ピルの服用で注意しなければいけないのが、血栓症です。

    一度ピル服用を中止しその後またピルを再開するケースは、血栓症のリスクが高くなるといわれています。

    ピルの服用や中止をむやみやたらに繰り返すのはやめ、中止のタイミングや再開のタイミングは必ず医師に相談しましょう。

    まとめ

    低用量ピルを中止すると数ヶ月以内に通常通りの生理が再開します。排卵も再開するため妊娠できるようになります。

    ただし、ピルの服用をやめてから妊娠するまでの期間は人ぞれぞれです。すぐに妊娠できるわけではないことを理解しておきましょう。

    ピル中止によって服用前にあった症状が現れる可能性も高いため、自己判断をせず必ず医師に相談するようにしてください。